現代人の生活ツールとして欠かすことができないクレジットカード。現金を持ち歩く必要が無い身軽さや買い物時にポイントがもらえる点で多くの方が利用しています。
しかし「タイでもクレジットカードって使えるの?」と不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、タイで使えるクレジットカードの種類や注意点について詳しく解説します。
- タイで使えるクレジットカードの種類は何?
- タイでクレジットカードを使う際の注意点はある?
- バーツ決済できるクレジットカードの作り方が知りたい
上記のような情報を探している方は、ぜひ参考にしてください!
タイで使えるクレジットカードの種類
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タイで使えるクレジットカードの国際ブランドは、主にVisaやMastercardになります。
JCBやアメックス、ダイナースは国際ブランドの大手ですが、タイに限らず東南アジアではまだまだ使えるお店が少ないです。
「旅行でクレジットカードを使いたい」「日本円で決済したい」という方でアメックスなどをメインカードとして使っているなら、この機会にVisaやMastercardでサブカードを持つことをおすすめします!
タイでクレジットカードを使うメリット
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タイでクレジットカードを使うメリットは5つあります。
- 防犯効果が高い
- 空港ラウンジが使える
- 海外旅行傷害保険が使える
- 両替するより手数料が安く抑えられる
- ホテルのデポジットが不要になるケースがある
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
タイでクレジットカードを使うメリット①防犯効果が高い
タイに限った話ではありませんが、観光地で多額の現金を持ち歩いているとスリの被害に合うリスクがあります。
万が一クレジットカードを紛失したり盗難された場合であっても、クレジットカード会社に連絡すれば不正利用防止の手続きが取れるので安心です。
また、クレジットカードで支払う場合にカードを店舗スタッフに手渡すような方法だと偽物のカードとすり替えられてしまうケースがあります。
近年ではクレジットカードのタッチ決済機能が追加され、クレジットカードを渡すこと無く支払いを完了できます。1万円以下の支払い時には積極的にタッチ決済を活用していきましょう。
タイでクレジットカードを使うメリット②空港ラウンジが使える
各種クレジットカードにはゴールドやプラチナといった上位ランクのステータスが存在し、空港ラウンジを無料で利用できます。
ソフトドリンクが飲み放題であったりスマホやPCを充電できたりなどのサービスを受けることができるので、飛行機の待ち時間を有意義に過ごせます。
クレジットカードを使うだけでラウンジを利用することができるのは、とてもメリットです。
タイでクレジットカードを使うメリット③海外旅行傷害保険が使える
タイでは日本の保険証が使えないため、病気やケガをした場合の治療費が負担にならないために保険への加入が必須です。
海外旅行傷害保険が付帯されているクレジットカードなら、タイで病気やケガをした場合の治療費が補償されます。
他にもホテルの備品を破損してしまった場合などの賠償責任が補償されるため、海外旅行傷害保険付きのクレジットカードは特におすすめです。
タイでクレジットカードを使うメリット④両替するより手数料が安く抑えられる
タイで現金を使う場合は日本円をタイバーツに両替する必要があり、両替手数料を取られます。
旅行でタイバーツを使い切れなかった場合には再度日本円に両替する必要がありますが、両替手数料を再び取られるだけでなくレートが悪化するため注意が必要です。
タイで使えるクレジットカードを持っていれば両替手数料はかからず、両替にかかる手間も省けるため余計なお金を支払わずに済みます。
タイでクレジットカードを使うメリット⑤ホテルのデポジットが不要になるケースがある
ホテルに宿泊する際はデポジット(保証金)を支払う必要がありますが、クレジットカード払いであればデポジットが不要になるケースが多いです。
デポジットはホテルのチェックアウト時に返金されますが、タイバーツで支払う必要があるため両替の手間がかかります。
クレジットカードならチェックインからチェックアウトまでスムーズなので、不要な待ち時間や両替にかかる時間のロスを防ぐことができるでしょう。
タイでクレジットカードを使うデメリット
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タイでクレジットカードを使うデメリットは2つあります。
- 使えるお店が限られる
- 円決済の場合は為替手数料がかかる
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
タイでクレジットカードを使うデメリット①使えるお店が限られる
タイでクレジットカードを利用できるお店は、日本と比べてしまうとまだまだ少ないです。
都心よりも地方だったり高級店よりもローカル店になるほど、クレジットカードが使えないお店が増えていきます。
他にも電車や路線バス、タクシーやトゥクトゥクのような交通機関の精算にもクレジットカードは対応していません。
タイでクレジットカードを使うデメリット②円決済の場合は為替手数料がかかる
タイで日本のクレジットカードを使用すると為替手数料が追加で請求され、ほとんどのクレジットカードでは為替手数料が2.2%に設定されています。
仮にタイで5万円を使ったとしたら、1,100円の為替手数料が追加で請求されるため注意が必要です。
そのためタイに滞在する時の費用をあらかじめ決めておくことが大切です。
手数料の分で損をしていると感じたときには両替所で円をバーツに両替して現金に切り替えましょう。
タイの現地には様々な場所に両替所がありますが、両替所によってレートが異なるためどこが良いのかチェックしておきましょう。
タイのクレジットカードの作り方
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タイに移住したり働くことになった場合、給与の受け取りはタイの通貨である「バーツ」になるため、バーツ決済できるクレジットカードを作っておきましょう。
タイのクレジットカードを作るためには取得条件を満たす必要があります。
- 20歳以上
- 労働許可証を取得
- 月収15,000バーツ以上
- タイで設立された会社で6ヶ月以上勤務
日本人がタイのクレジットカードを申し込む場合は、タイの銀行窓口で申請するようにしましょう。
タイの銀行は大手5社がおすすめ!選び方や口座開設のステップも解説
タイのクレジットカード|バンコク銀行
タイで最大規模の銀行であり、東南アジアでも5本の指に入るほどの規模を持つのが「バンコク銀行」です。
バンコク銀行で日本人が発行できるクレジットカードは7種類ありますが、バンコク銀行では利用枠と同等の保証金を預ける必要があるため注意しましょう。
バンコク銀行が提供している「Bualuang Exclusive」は、富裕層向けのVIPサービスです。
Bualuang Exclusiveの加入条件は、バンコク銀行に預け入れしている資産300万バーツ(約1,300万円)を6ヶ月以上キープしていることが条件です。
さらに、預け入れしている総資産が1,000万バーツ(約4,400万円)以上になるとBangkok Bank Visa Infiniteクレジットカードが発行されます。
Bualuang Exclusiveに加入することで、資産管理の運用サポートや特別なラウンジを利用することができたり、タイでVIP対応される特典が付きます。
このようにタイの銀行のクレジットカードには富裕層向けのクレジットカードを取り扱っていることがあります。
円安の影響でバーツ高になっているため、以前よりも加入することが難しいです。
タイのクレジットカード|サイアム商業銀行
タイで資産規模が3番目に大きいのがサイアム商業銀行です。
サイアム商業銀行はタイの街中でも店舗をよく見かけますが、日系企業や日本人向けサービスを展開していないため、日本人の利用者は少ない銀行です。
サイアム商業銀行の「SCB FIRST」の会員になることで、FIRST Masterクレジットカードが発行されます。
サイアム商業銀行の「SCB FIRST」は総資産額によって会員のグレードが上がり、特典が異なります。
この他にも日本人が発行できるクレジットカードは8種類あります。
タイのクレジットカード|クルンタイ銀行
クルンタイ銀行はタイ国運営の銀行です。
2024年クルンタイ銀行は、磁気なし・CVVなし・有効期限なしの半透明のクレジットカードを販売しました。
タイで心配されているクレジットカード詐欺の問題を解決するために、安全性の高いクレジットカードを販売することになりました。
この半透明のクレジットカードは、アプリと連携をしてカードを使用する必要があり、24時間限定のCVVコードを入力することでクレジットカードを利用することができます。
日本人でもタイのクレジットカードを発行することはできるため、日本人移住者の皆さまや駐在員の方も検討してみましょう。
ディアライフ by RENOSYではタイでおすすめの賃貸物件を紹介しています。
クレジットカードが使える日本人向けスーパーの近くや日本人が多く暮らしているエリアの物件を紹介することが可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。
タイでクレジットカードを使う際の注意点
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タイでクレジットカードを使う場合は、以下の注意点を知っておきましょう。
- チップの文化がある
- 高額請求のリスクがある
- スキミングのリスクがある
- カード会社の連絡先を控えておく
それぞれの注意点について解説します。
タイでクレジットカードを使う際の注意点①チップの文化がある
タイにはチップを支払う文化があり、あらゆるサービスを利用する際に現金を渡す必要があります。
チップが必要なサービス | チップの相場 |
ホテル | 20〜100バーツ(80〜400円) |
ゴルフ | 300〜500バーツ(1,200〜2,000円) |
カラオケ | 100〜500バーツ(400〜2,000円) |
マッサージ | 50〜100バーツ(200〜400円) |
レストラン | 総額の10% |
チップを支払わないと次回以降のサービスが悪くなるリスクがあるため、クレジットカードの他に現金を用意しておくようにしましょう。
タイでクレジットカードを使う際の注意点②高額請求のリスクがある
タイでは店舗スタッフのミスというケースもありますが、旅行客相手に意図的に代金を誤魔化して高額請求してくるケースもあります。
時間が経ってから気が付いても取り返しがつかないこともあるため、カードを利用したその場でレシートをちゃんと確認しましょう。
これはタイでタクシーやトゥクトゥクを利用する時に、普段よりも高額な金額でボッタクリをされることがあります。
下記の記事ではタイ・バンコクで利用できる交通手段についてまとめています。交通手段の相場や注意点についてもまとめているため、合わせてご覧ください。
タイでクレジットカードを使う際の注意点③スキミングのリスクがある
クレジットカードでキャッシングをする場合、観光客をターゲットにクレジットカード情報を抜き取るスキマーが設置されたATMが存在するため注意が必要です。
クレジットカードを使ってキャッシングする場合などは、駅や銀行など信頼できる施設のATMを利用するようにしましょう。
タイでクレジットカードを使う際の注意点④カード会社の連絡先を控えておく
クレジットカードの盗難や紛失をした場合、不正利用を防止するためすぐに利用停止の手続きを取る必要があります。
クレジットカードを不正利用された場合は補償を受けることもできるため、クレジットカード会社の連絡先は必ず控えておくことが大切です。
タイのお金事情
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タイでもクレジットカードを使うことはできますが、まだまだ現金を使う場面の方が多いです。
ここからはタイのお金事情について解説をします。
円安の影響やキャッシュレス化についてもまとめているため、是非参考にしてください。
タイは現金が主流?
タイでクレジットカードを使えるお店は増えていますが、露店などはまだまだ現金が主流です。
そのため、日本円をバーツに両替する必要があります。
日本円をバーツに両替する時は、日本でも両替をすることが可能ですが、場所によってはレートが高いのでよく調べるようにしましょう。
タイの現地では様々な場所で両替をすることができるため、以下を参考にしてください。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
空港 | 日本語対応・安全 | レートが比較的高い |
銀行 | レートが低い | 日本語に対応していないことがある 営業時間が短い |
両替所 | 日本語対応・レートが低い | 観光客が多く、混みやすい |
ホテル | 日本語対応 | レートが比較的高い |
円安の影響はどのくらい?
タイは以前よりも円安バーツ高になった影響で物価が高くなりました。
2020年では1バーツ当たり3.3円程度でしたが、2024年11月現在では1バーツ当たり4.5円程度になっています。
円安はドルだけではなく、他の外国通貨に対しても進行しているため、以前よりも物価は高くなりました。
しかし、日本と比較してローカルな露店の飲食物はリーズナブルな価格で食事を楽しむことができます。
日本でも主流なファストフードのマクドナルドやスターバックスは日本よりも価格が高いです。
下記の記事ではバンコクでおすすめのレストランを紹介しています。この中にはクレジットカードが使える飲食店も多いため、ぜひチェックしてください。
接待におすすめのバンコクのレストラン10選!日本人も楽しめるお店は?
キャッシュレス化は進んでいる?
タイは現金が主流な国ですが、スーパーやカフェなどでもキャッシュレス化は進んでいます。
しかし、日本でよく使われている「PayPay」は海外キャッシュレス決済サービスと連携をすることでしか使えず、タイにはタイのキャッシュレス決済サービスがあります。
ほとんどのタイ人が利用している「Promptpay」や日本人でも登録することができる「TrueMoney Wallet」「Rabbit LINE Pay」はタイでも使えるキャッシュレス決済サービスです。
タイのキャッシュレス化は進んでいるため、渡航する前に調べておきましょう。
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タイで使えるクレジットカード|まとめ
タイでは主にVisaやMastercardが使えるお店が多いですが、ローカル店や地方のお店になると日本に比べてクレジットカードが使えるお店は少ないです。
タイの中心部であるバンコク近辺であれば、クレジットカードを使って快適な時間を過ごすことができるので、事前に行ってみたいお店がクレジットカード対応可能かどうかチェックするようにしましょう!
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