年末年始や大型連休、観光シーズンは帰省や海外旅行を考える人も多いため、タイ・バンコクのスワンナプーム空港では混雑が予想されます。
スワンナプーム空港では、悪条件が重なると3時間前からチェックインをしなければならないほど、出国手続きで待たなくてはなりません。
待ち時間のことを考えると、混雑時期に空港に行くのが今から憂鬱ではないでしょうか。
しかし、そんな中で12月15日より、タイのスワンナプーム空港に自動化ゲートが導入されたという嬉しいニュースが届きました。
今回は、スワンナプーム空港の自動化ゲート導入で、どのような変化があるのかについて解説します。
自動化ゲート導入でスワンナプーム空港はどう変わる?
スワンナプーム空港の自動化ゲートは2023年12月現在、出国手続き用に16台が稼働しています。
自動化ゲート自体は20212年から稼働していたのですが、これまでは外国人は利用できず、タイのパスポートを所有している人のみが対象でした。
しかし、出国手続きを待つ外国人の長蛇の列を見たセーター・タウィーシン首相が、関係当局に対してシステム自動化の開放を指示したのです。
外国人に向けた自動化ゲートの導入によって、スワンナプーム空港には以下の変化が期待できます。
- 出国手続きの待ち時間の大幅な短縮
- 入国手続きの待ち時間の短縮
混雑時のスワンナプーム空港は待ち時間が長かった
タイのスワンナプーム空港は年間約4500万人の旅客が訪れ、ピーク時間である19時から21時のあいだではなんと、3時間前のチェックインをすすめられるほどに混雑していました。
SNSでは出入国の手続きに対して、待ち時間の長さを嘆く声も多く見られるほどです。
自動化ゲート導入後の出国手続きでは、大幅な待ち時間のカットが期待できます。
自動化ゲート導入で起こる変化│出国手続きがスムーズに
スタッフの手によってパスポートにスタンプを押す従来の出国審査では、45秒ほど掛かっていましたが、顔の特徴と指紋を照会する自動化ゲートによって、僅か20秒と審査の所要時間を2分の1にカットすることができるのです。
1時間のうちに出国手続きを済ませることができる人数が、今までは5000人だったのに対して、1万2000人にまで増加すると言われています。
自動化ゲート導入で起こる変化│入国手続きもスムーズに
自動化ゲートの導入は、意外なことにゲートを導入していない入国手続きの待機時間減少にも効果があると言われています。
スワンナプーム空港は入国手続きの待ち時間が非常に長いことが有名で、入国審査を長時間待機することに対する苦痛の声がSNSでも散見されています。
そんな入国審査が、出国時の自動ゲート化によって時間短縮される可能性があるというのです。
出国審査が自動ゲート化することによって、その分の人員が大幅に削減され、入国手続きに人を回すことができるのです。
スワンナプーム空港で入国する際、待機時間の長さに悩まされている人々は、手続きのスムーズ化に大きな期待を寄せています。
自動化ゲート導入によるメリット
そんなスワンナプーム空港の自動化ゲート導入による出国手続きのスムーズ化によって、以下のメリットが生まれます。
- ストレスの減少
- 時間の余裕が生まれる
- 感染症リスクの減少
自動化ゲート導入によるメリット│ストレスの減少
自動化ゲート導入によって、出国手続きの時間が削減することにより、手続きの待機によるストレスが緩和されることが大いに期待できます。
待ち時間はとにかくストレスの元となります。
2023年にシチズンがビジネスパーソンを対象に行った意識調査では、どの項目も1時間を肥えて待つことにストレスを感じる人が多いという結果が出ていました。
せっかくの帰省前や、楽しい旅行の後にこのようなストレスを感じてしまうのは非常に残念な上、疲労感ばかりがたまってしまいます。
自動化ゲート導入による、出国手続きのスムーズ化は、そういったストレスも大幅に減らしてくれることでしょう。
自動化ゲート導入によるメリット│時間に余裕を持てる
自動化ゲート導入によって、空港に向かって家やホテルを出る時間に余裕を持つことができます。
海外に行くのは数多くの荷物が必要になるため、なにかとバタバタしがちなもの。
急いで空港に出かけたせいで、高価なものや、大切なものを忘れてしまっては大変です。
これまでよりも時間に余裕ができることによって、ゆっくりと荷物の整理をしたりすることが期待できます。
自動化ゲート導入によるメリット│感染症のリスク減少
空港の混雑で非常に恐ろしいのは、感染症のリスクです。
タイでは新型コロナが日本ほどの猛威を振るっていないとはいえ、ひとつの空間に数千人がいる状態では、感染症のリスクも高くなります。
また、タイでは蚊を媒介にした感染症も多いため、待つこと自体が感染症のリスクに繋がるといえます。
タイの感染症に関してはこちらの『タイの感染症事情!タイ暮らしで注意すべき感染症とは?対策はどうする?』詳しく書かれています。
スワンナプーム空港の自動化ゲートへの注意点
スワンナプーム空港の自動化ゲートを利用する場合は注意する必要もあります。
自動化ゲートは、ICチップの搭載されたパスポートのみが対象である上に、子どもと障害者は対象外です。
小さなお子さんと一緒に出国する方は大変ではありますが、有人の出国手続きをする必要がありそうです。
待ち時間を避けたい人にはアプリがおすすめ
やむを得ない事情により、どうしても待ち時間を避けたい方もいるでしょう。
そういった方は、タイ航空公社によるSAWASDEE by AOTというアプリを利用するのをおすすめします。
こちらは、タイ国内の6つの空港での混雑状況を把握することができ、とても便利です。
その中でも便利なのがQueueTime検索機能で、保安検査場や出入国審査場の待ち時間がリアルタイムで表示されます。
しかし、アプリの表示時間と実際の待ち時間との差が大きく開いてしまうことがあるため、アプリの情報を鵜呑みにしてしまうのは危険かもしれません。
タイの国際空港空港の今後の展望
タイ空港公社(AOT)の発表によると、スワンナプーム空港では、2024年7月を目標に出国審査場に80台、入国審査場に16台の自動化ゲートを増設する予定です。
更に、スワンナプーム空港以外にも、ドンムアン空港の出入国審査場に出国・入国審査場で各8台の自動化ゲートを設置すると発表しています。
出入国の待機時間が減る事によって、今後のタイの空港での負担が軽くなり、ゆっくりお土産を選んだりすることができるかもしれません。
タイのお土産については『絶対に喜ばれる!タイ・バンコクのお土産15選』を併せてご覧ください。
スワンナプーム空港の自動化ゲート導入│まとめ
スワンナプーム空港での自動化ゲート導入は、出国手続きの待ち時間の短縮など、さまざまな効果が期待できます。
はじめての帰国や旅行で空港へのアクセスが不安な方は、『タイ・バンコクのタクシー事情!空港から市内までの移動に便利?料金相場は?』も併せてご覧ください。
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