タイ・バンコクで物件を探すときに知っておきたいのが、家賃相場ですよね。そこで今回は、タイ・バンコクの近年の家賃相場推移をご紹介します。ぜひ、物件探しの際に参考にして下さい。
目次
- タイ・バンコクの家賃相場推移(2010-2023)
- タイ経済の概観・経済成長率(2012-2022)
- 日本とタイの経済関係・輸出入の推移(2005-2022)
- タイへの観光・日本人渡航者数の推移(2013-2022)
- 最後に
タイ・バンコクの家賃相場推移(2010-2023)
タイ・バンコクのアパートやサービスアパートの家賃は、2010年から2019年までの10年間、上昇傾向にありました。
2020年、2021年は世界的に流行した新型コロナウイルス感染症の影響により、長期滞在する日本人駐在員の人数が減少し、アパートの家賃相場もやや低迷したものの、渡航制限が撤廃された2022年以降は再び上昇傾向にあるようです。
新型コロナウイルス感染症によりダメージを受けた在タイ日系企業も、2022年以降の業績は上向き傾向にあり、過半数の企業がコロナ禍以前の水準まで回復したと言われています。
タイの経済自体も回復しているため、2023年以降の事業展開に前向きな在タイ日系企業も多く、バンコクや周辺都市の都市化が進んでいることなどから、タイの家賃は今後しばらく上昇傾向になるでしょう。
1LDKの家賃相場推移
タイ・バンコクの1LDKのサービスアパートの家賃相場は2010年には62,030THBほどでしたが、2019年には79,900THBとなっており、3割近く上昇しています。
また、2023年の家賃相場は85,000THBと、コロナ禍前の水準を大きく上回っています。
【タイ・バンコクで人気の1LDKアパート】
アパート名 | 特徴 |
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Emporium Suites | BTSプロンポン駅に直結した大型ショッピングモール「エンポリアム」と同じ建物内にあるサービスアパート |
Marriott Sukhumvit Park | 日本人駐在員が多く住んでいるソイ24にあるサービスアパート テニスコートやゴルフ練習場なども完備 |
Somerset Thonglor | 日本人に人気のトンローエリアにあるサービスアパート トンロー駅にも徒歩圏内でトンロー通りには日系のお店が多い |
2LDKの家賃相場推移
タイ・バンコクの2LDKアパートの家賃相場は、2010年には63,667THBほどでしたが、2019年には73,800THBになっており、上昇傾向にあります。2017年のピーク時の家賃相場は77,900THBほどでした。
2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により家賃相場は大きく下がったものの、2023年にはコロナ禍前の水準まで戻っています。
【タイ・バンコクで人気の2LDKアパート】
アパート名 | 特徴 |
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The Residence Sukhumvit 24 | スクンビット南側にあるもっとも人気の物件 「フジスーパー1号店」の徒歩圏内にあり、スイミングプール、ジム、サウナのほかに、遊具が設置された屋根付きの遊び場、テニスコートなどの設備が充実 |
Grand 39 Tower | スイミングプール、フィットネスジムやキッズルームを完備したBTSプロンポン駅徒歩圏内のファミリー向けの物件 |
The Grand Villa | 近年、日本人も多く住むようになったエカマイにあるアパート 周辺には24時間営業のマックスバリュやカフェ、レストランが入居する「パークレーン」という商業施設がある |
Queen’s Park View | エンポリアムデパートの裏手にあるアパート タイの物件として比較的コンパクトな間取りで、2ベッドルームは90平米となる |
3LDKの家賃相場推移
タイ・バンコクの3LDKアパートの家賃相場は、2010年には78,111THBでしたが、2019年には87,800THBと上昇傾向です。ピークとなる2016年の家賃相場は95,400THBほどでした。
また、コロナ禍で大幅に家賃を下げる物件が増えたものの、2022年から需要は回復し、2023年の家賃相場は85,000THBとなりました。
【タイ・バンコクで人気の3LDKアパート】
アパート名 | 特徴 |
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Baan Jamjuree | スクンビット通り・ソイ39にある高級タワー型アパート 広々とした高級感のあるお部屋とテニスコートまである充実したファシリティが特徴 |
Prasanmit Thani Tower | 日本人居住区の最西端にある高級タワー型アパート 約500坪はある広いガーデンやテニスコートを完備 日本人居住区の中心から少し外れるため日本人入居率が低め |
Krung Thep Thani Tower | スクンビット通り・ソイ24にある高級タワー型アパート テニスコートまである充実したファシリティが特徴 ペット可物件 |
タイ経済の概観・経済成長率(2012-2022)
タイの経済成長率は反政府デモやクーデターによる落ち込みがあった2012年~2014年以降は上昇傾向にあり、2018年のGDP成長率は前年比4.1%となっています。
しかし、2019年のGDP成長率は2.4%となり、5年ぶりの低水準を記録しています。
2020年には新型コロナウイルス感染症の影響によりマイナス成長率-6.1%となりましたが、2021年には1.5%まで回復し、世界経済が回復を見せ始めた2022年には2.6%まで上昇しています。
また、2022年以降は、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発した世界的なインフレが加速しています。タイも例外ではなく、食料とエネルギーの供給不足、物流の混乱などにより、インフレ率は6.1%まで上昇しましたが、政策金利の引き上げなどの対策が行われた2023年には2%台まで落ち着くことが見込まれています。
日本とタイの経済関係・輸出入の推移(2005-2022)
タイはASEAN諸国や日本、米国、中国といった諸外国との協調を外交の基本方針としています。
日本からタイへの経済援助としては、2015年に382億円、2016年に1,668.6億円、2019年には94.34億円の円借款を実施しているほか、毎年数億円の無償資金協力、数億~数十億円の程度の技術協力を行っています。
また、日本からタイへの輸出入額も増加傾向にあります。
2005年には24,777億円だった輸出額は2023年には42,674億円となり、主に鉄及び鉄鋼、機械・同部品、自動車関連の部品電気機器・同部品などが輸出されています。
一方で、タイからの輸入額についても年々増加し、2023年には35,000億円となりました。2005年の17,175億円と比較すると、およそ2倍の拡大を見せています。
タイからの輸入品目としては、主に電気機器、機械、自動車・同部品、加工鶏肉などが挙げられます。
タイへの観光・日本人渡航者数の推移(2013-2022)
観光地としての人気が高まってきているタイは、日本人観光客も多く訪れています。2014年には約127万人だった日本人渡航者は、2019年には約180万人と4割近く増加しています。
しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、2020年、2021年の観光・渡航者数はタイ人・日本人ともに大幅に減少しています。
タイ政府によって渡航制限が撤廃された2022年以降、徐々に回復傾向にあるものの、コロナ禍以前の水準に戻るまでには至っていません。
最後に
今回は、タイ・バンコクの家賃相場の推移、タイ経済について紹介してきました。
タイ・バンコクの家賃相場は、コロナ禍で一時的に低迷したものの、2022年以降は再び上昇傾向にあります。バンコク周辺の都市化が進むことで、今後さらに家賃相場が上昇することも考えられるでしょう。
タイ・バンコクで物件を探す際には、今回ご紹介した家賃相場を参考にしてみてください。
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参考情報:外務省「タイ基礎データ」