海外(タイ)赴任

タイ駐在員の年収はいくら?給与と福利厚生で手取りが増える?

「駐在員って年収が2倍になるって本当?」
「タイ駐在員の暮らしってどんな感じ?」

駐在員の給料が高いらしいと聞いたことはあっても、実際どのくらい年収が高いのかはわからないですよね。

また、タイは発展途上国といっても、バンコクはかなりインフラや交通網が発達しています。したがって、タイ駐在が決まっても、想像よりもかなり都会的で便利な生活が送れます。

本記事では、タイ駐在員の年収と内訳、一般的な福利厚生について開設しています。

タイ駐在が決まった方も、これからタイの駐在員を目指す方も、ぜひ最後までご覧ください。

タイ駐在員の年収は360万円以上!手取りは1.5倍以上

収入に関連する書類と電卓と眼鏡がおかれた写真

タイ駐在員の年収は月収で30万円~50万円で、年収にすれば360~600万円程度と言われていますが、これは一般企業の駐在員の場合です。

大手企業になると年収1,000万円以上を超えることも普通で、しかもタイ駐在員の場合は日本での税制が適用されないため、手取りが1.5倍、額面給与が1.8~2倍に増えることも多々あります。

なぜなら、海外赴任の場合、日本の口座と現地の口座に会社が給与を分割して振込し、なおかつ現地口座分の税金は会社が負担してくれるからです。

また、日本国内の所得税についても、海外駐在中は「日本非居住」とみなされるので課税が免除されます。

例えば、年収600万円の方の所得税率は20%です。

国税庁発表、所得税の税率一覧

引用:所得税の税率/国税庁

控除を考慮しても、手取り金額は450~510万円に下がるので、この90~150万円分が手取りになると考えれば手取りが増える、ということにも納得いただけるでしょう。

したがって、海外駐在員の場合、所得税の支払い金額が下がるため、手取りが相対的に増えるのです。

タイ駐在員の年収の内訳

家計簿をつけながら小銭を貯金箱に入れる人

一般的に、タイ駐在員の年収は、タイの現地通貨と日本円の2種類で支給されます。

「駐在員は年収が2倍になる」

とまことしやかに噂されるのは、この支給方式によるものではないでしょうか。

ここからは、タイ駐在員の年収の内訳を紹介します。

タイ現地通貨の現地給与

タイ駐在員の場合、タイの現地通貨(タイバーツ)で現地の生活費が支給されます。

支給金額は日本円換算で30~50万円が相場です。

タイでの一般的な生活費は5万バーツ(約20万円)と言われているので、月収30万円の支給でも、十分生活できる計算になります。

日本円の給与・海外赴任手当

現地通貨での支給とは別に、日本の給与も日本円で支給されている企業が多いのもポイントです。また、日本での給与が支払われていない場合でも、海外駐在員の場合、日本の会社から海外赴任に関してさまざまな手当が出るのが通例です。

つまり、駐在員になると税金の面で優遇されるだけでなく、企業によっては「日本」「タイ」の両法人から給与が支給されます。

その上、各種手当も支給されるため、総合商社や大手グローバル企業では「3年海外駐在をしたら家が建つ」と言われるほど、駐在員の待遇が恵まれていると言われています。

年収とは別でもらえる!タイ駐在員の主な福利厚生

タイの駐在員になると、年収とは別に各種さまざまな手当が支給されることがほとんどです。

タイは経済発展が目覚ましい国ですが、先進国扱いではないため、国に応じた手当がつくこともポイントと言えます。

ここからは、タイ駐在員が年収とは別にもらえる福利厚生について説明します。

住宅手当

タイに限らず、駐在員になると支給されるもっともメジャーな手当が住宅手当ではないでしょうか。

住宅手当は、給与にプラスして現金で支給される場合と、企業が借り上げる形で支給するパターンの2種類ありますが、多いのは後者の「借り上げ」パターンです。

海外の場合、居住エリアによっては治安や通勤の便に問題があるので、会社が指定したエリアで賃貸契約を結ぶことになります。

家賃の上限はありますが、タイでは日本よりも安価にタワーマンションのような設備付きのコンドミニアムを借りられるので、日本にいる時よりも住居に対する満足度は高いでしょう。

タイのタワーマンションについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

タイのタワーマンションの魅力、家賃・購入価格の相場を解説

海外勤務手当

海外勤務手当は、企業が海外勤務をする社員に向けて奨励するための手当です。

海外勤務は、多かれ少なかれ生活環境が変わるほか、家族と離れる可能性があるなど、当事者にとっても負担が大きくなります。

海外勤務は企業側の都合なので、労働者をねぎらい、生活を補償する観点から支給されます

ハードシップ手当

海外駐在では、生活環境が変わるほか、日本よりも生活環境・治安に問題がある国に赴任する可能性もあります。

そこで支給されるのが「ハードシップ手当」ですが、タイ駐在でもハードシップ手当を支給している企業がほとんどです。

ロンドンやニューヨークなど、先進国とみなされている国は、物価高な上、ハードシップ手当の支給が基本的にありません。その点、タイ駐在は物価も比較的安く、ハードシップ手当も支給されるため、海外駐在先としてはおすすめと言えるでしょう。

子女教育手当

ご家族連れでタイに赴任する場合、現地でお子さんを通わせるための学費の手当として支給されるのが子女教育手当です。

家族連れで海外赴任する場合は、「帯同家族手当」と呼ばれる、別手当が支給されることもあります。

子女教育手当は、企業によって方針が異なりますが、現地の日本人学校の学費を上限としているところが多いです。

医療費

海外の場合、日本のような皆医療制度はないので、受診する度に高額な医療費を支払わなければいけません。

タイも同様で、特に日本語が通じる私立病院はすべて自由診療となるので、医療費が高額になりやすいというデメリットがあります。

しかし、海外駐在の場合、駐在員本人のみならず、帯同するご家族の医療費も企業が負担するケースがほとんどです。

したがって、海外の自由診療の医療費も自己負担なく受診できるのも金銭的にかなりの負担が減ると言えます。

交通費

タイは年間の平均気温が28度を超えるモンスーン気候に属する国です。

バンコクの公共交通機関は発達しているものの、居住地から駅までの間を酷暑の中歩くのはつらいものがあります。

そこで、居住地から駅までの区間や、居住地から会社の所在地まで送迎する「お車代」を負担する企業が多いです。

乗合であったり、24時間対応の運転手付きだったりと、待遇は企業によって変わりますが、車を使う際の交通費が会社負担というのもタイ駐在では見逃せないポイントです。

一時帰国手当

海外駐在員のメンタルケアや母国への出張などで一時帰国する際の費用は、企業が負担するところがほとんどです。

一時帰国手当については、駐在員本人だけでなく、帯同する家族分も企業が負担するので、年間の帰国回数に制限はありますが、タイ駐在でも渡航費を気にしすぎることなく帰国できます。

タイ駐在のメリット

黄色い紙で作られたふきだし

タイ駐在のメリットには、以下があります。

  • 物価が比較的安い
  • 日本人街がある
  • 交通・インフラが発達している
  • ゴルフのキャディ費用やマッサージが安い

タイは東南アジアの中でも経済発展が目覚ましく、交通網やインフラが発達しています。

一方で、家賃や消耗品等の物価が比較的安価なため、他の国よりも生活しやすいのも見逃せないポイントでしょう。

また、日本人街があるために日本食も手に入れやすく、ゴルフやマッサージの値段が安いという娯楽面でのメリットもあります。

しかし、タイ駐在では現地の人とのコミュニケーションのためにタイ語習得が必須であったり、深夜の騒音やトイレの使い方など、文化や生活習慣の違いからストレスを感じることもあります。

また、同じ駐在員同士のコミュニティで疲弊するなど、駐在員ならではのストレスもあるでしょう。

赴任後に「タイ駐在が辛い」と悩まずに済むよう、以下の記事でデメリットもしっかり把握しておきましょう。

タイ移住はメリットだけじゃない!知っておきたいデメリットとは

タイ駐在員になるには

さまざまなストレスが予想されると言っても、タイ駐在は金銭的な面でも、暮らしやすさの面でも、やはり魅力的と言えます。

これからタイの駐在員を目指す場合、以下の3つの方法が考えられます。

  • 日系大手のグローバル企業に転職する
  • 海外駐在実績の多い部署に異動
  • 語学力・異文化コミュニケーション能力を身につける

やはり福利厚生が充実しているのは大手企業ですので、日系のグローバル企業や総合商社への転職が理想的なタイ駐在への近道ではないでしょうか。

また、海外駐在実績の多い部署に異動希望を出したり、タイ駐在が多い部署やタイとの関連が深い商材を扱っている部署に異動する方法もあります。

また、タイに限らず赴任後は現地の方と積極的にコミュニケーションを取ったり、現地の生活にすぐ馴染むタフさも求められるので、タイ語の習得とともに「細かいところは目をつぶる」心がけをするのがおすすめです。

タイ駐在が決まったら

タイ駐在が決まったら、早めに住居の情報収集を始めることをおすすめします。

赴任先のタイ現地法人との距離から通勤しやすい住居を探したり、ご家族連れの場合は現地校への通いやすさも検討しなければいけないからです。

日本人居住地区でも、居住するマンション(コンドミニアム)によっては「暗黙の了解」による管理組合があったり、奥様同士の集まりがあるなど、日本人コミュニティならではの慣習もあります。

ディアライフ by RENOSYでは、このような一般的な不動産情報とは別に「現地でしかわからない」情報も都度キャッチアップしているので、ご自身やご家族の性格やライフスタイルに応じた「本当に住みやすい」住居のご提案も可能です。

タイ駐在が決まったら、ぜひお気軽にディアライフ by RENOSYにご相談ください。

タイ駐在員の年収|まとめ

白い豚の貯金箱と空

タイ駐在員の年収は、中小企業でも360万円以上で、手取りに換算すると、日本企業に勤務している時よりも多くなります。

また、タイの駐在では海外勤務手当に加えてハードシップ手当が出るなど、福利厚生が手厚いのも特徴で、タイの物価安をうまく活用すれば、貯金に回せる金額も増やせるでしょう。

タイでの駐在が決まったら、ぜひディアライフ by RENOSYへお気軽にご相談下さい!

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