バンコクの地下鉄には2つの種類があります。バンコクで生活を始めるにあたっては、それぞれの特徴や乗り方などを把握しておくと役立つでしょう。
そこで今回は、バンコクの地下鉄の種類や乗り方、料金などを紹介します。バンコクに駐在が決まっている方はぜひ参考にしてください。
目次
バンコクの地下鉄は2種類!
バンコクには、ブルーラインとパープルラインという2種類の地下鉄(MRT)があります。まずは、それぞれの地下鉄の特徴を紹介します。
ブルーライン
2004年7月に開通したブルーラインは、バンコク市内を中心とした環状線の路線です。
ラックソーン駅からタオプーン駅までをつなぐ路線で、観光名所の付近にも駅があるため、通勤だけでなく休日のおでかけに利用することもあるでしょう。
ブルーラインは4分~7分間隔で、6:00~24:00まで運行しています。朝のラッシュ時は4分間隔で運行しているため、渋滞しがちな道路交通に代わる移動手段として多くのビジネスパーソンに利用されています。
パープルライン
2016年8月に開通したパープルラインは、バンコクの北西部にあるバンヤイ地区と、バンコク中心部近くにあるバンスー地区をつなぐ路線で、タオプーン駅からクロンバンパイ駅まで移動できます。
パープルラインは、6分~9分間隔で平日は5:30~24:00、休日は6:00~24:00まで運行しています。朝のラッシュ時は6分間隔で運行し、ブルーライン同様多くのビジネスパーソンが利用しています。
バンコクの地下鉄の乗り方
バンコクの地下鉄には、日本の電車と同様にチケットを購入して乗車します。
ここからは、バンコクの地下鉄の乗り方として、チケットの買い方や料金、注意点などを紹介します。
チケットの買い方
バンコクの地下鉄のチケットには、「トークン」と「ストアード・バリュー・カード」の2種類があります。
トークンはプラスチックでできたコイン型のチケットで、往路もしくは復路どちらかの片道利用で使います。ストアード・バリュー・カードはICカードで、日本のSuicaのようにお金をチャージして利用するタイプです。
仕事で地下鉄を利用する方はストアード・バリュー・カードを持っているほうが便利ですが、あまり頻繁に利用しない方はトークンを購入して乗車しましょう。
トークンは駅構内にある自動券売機で購入できます。
券売機はタッチパネルになっているので、まず「ENGLISH」をタッチして言語を変え、「Blue Line(ブルーライン)」か「Purple Line(パープルライン)」を選び、目的の駅をタッチして購入すると良いでしょう。画面に料金は表示されるので、お金を投入すればトークンが発行されます。
チケットの料金
バンコクで地下鉄のトークンを購入する場合、目的地となる駅によってチケットの料金は異なり、ブルーラインとパープルラインともに16THB~42THBの料金がかかります。
また、ブルーラインのラックソーン駅からパープルラインのクロンバンパイ駅まで利用する場合の料金は70THBです。
トークンではなくストアード・バリュー・カードで地下鉄に乗車する場合、駅の窓口で購入しましょう。料金は180THBですが、そのうち80THBはデポジットと発行手数料に充てられるため、チケットの料金として実際に使えるのは100THBです。
乗車するときの注意点
バンコクの地下鉄に乗車するときは、いくつかの注意点があります。
まず、チケットの券売機は100THB札までしか対応していません。それよりも大きな金額のお札を使うときは、窓口で購入する必要があります。さらに、自動券売機では硬貨でお釣りが出てくるため、極力細かなお金を用意しておくのがおすすめです。
また、通勤ラッシュと重なる朝や夕方などは券売機や窓口が非常に混み合います。チケットの購入に時間がかかるため、混み合う時間帯に利用する場合は余裕をもって行動しましょう。
トークンを利用して改札機を通る場合、入場時は日本のSuicaのように自動改札機にかざすだけで入場できますが、駅から出るときは自動改札機にあるトークンの投入口に入れなければ改札が反応しません。入場時と出場時でトークンの利用方法が異なるということを覚えておきましょう。
またバンコクの地下鉄は、日本と違って飲食禁止です。飲食物の持ち込みは避けましょう。また、駅構内にトイレがないため、出発前にトイレを済ませておくと安心です。
バンコクでは僧侶をよく見かけますが、バンコクの地下鉄にある優先席は僧侶にも譲ることが推奨されています。僧侶は女性に触れることが禁止されているため、混み合う地下鉄の中で万が一女性に触れてしまうことがないよう優先して座席に座るようになっているのです。
もしも地下鉄内で僧侶を見かけたときは、女性は触れないよう注意し、座席を譲れる方は譲るようにしましょう。
バンコクの地下鉄以外の鉄道
バンコクには、地下鉄以外にも3種類の鉄道があります。
ここからは、バンコクには地下鉄以外にはどんな鉄道があるのか、それぞれの特徴を紹介します。
ARL
ARLは、2010年8月に開通したスワンナプーム国際空港からバンコクまでをつなぐ高架鉄道です。タイ国鉄が運営しており、スワンナプーム国際駅から終点のパヤタイ駅までは30分程で移動できます。
5:30~24:00まで、12分~20分間隔で運行しており、利用料金は隣駅までが15 THB、それ以降は1駅離れる毎に5 THB加算され、最大で45 THBかかります。
BTS
BTSはバンコクの高架鉄道で、1999年12月に開通したシーロム線とスクンビット線、2021年1月に開通したゴールドラインの3種類があります。
シーロム線はナショナル・スタジアム駅からバンワー駅まで13駅をつなぐ路線、スクンビット線はクーコット駅からケーハ駅まで40駅をつなぐ路線、ゴールドラインはクルン・トンブリー駅からクロンサーン駅までの3駅をつなぐ路線です。
なお、ゴールドラインは2023年にプラジャヒポック駅までの延伸が計画されており、さらなる延伸も計画されています。
シーロム線とスクンビット線は4分~8分間隔で、ゴールドラインは約20分の間隔で運行しています。
SRT
SRTは、バンコクの中心部から北部にあるパトゥムターニー県までをつなぐダークレッドラインと、バンコクの中心部から西部にあるタリンチャン区までをつなぐライトレッドラインの2種類の路線です。2つの路線を合わせて、レッドラインとも呼ばれています。
SRTは2021年8月から試験運行をスタートし、11月に正式に開通しました。2022年現在、ダークレッドラインはランシット駅からバンスー駅まで、ライトレッドラインはバンスー駅からタリンチャン駅までをつなぎ、今後も延伸計画が立てられています。
バンコクの地下鉄は今後も延伸予定!
バンコクの地下鉄は今後も延伸が計画されており、パープルラインはタイプーンより南の区間とチャオプラヤー川の対岸側の約24kmの延伸を政府から承認されており、着工が待たれています。
ブルーラインは予定されていた路線が全て開通していますが、延伸構想が練られているという報道もあるため、今後さらに延伸計画が発表される可能性もあるかもしれません。
さらに、2024年には新たに「オレンジライン」が開業予定となっており、地下鉄がより便利に利用できるようになるでしょう。
最後に
道路が渋滞しやすいバンコクの生活では、地下鉄をはじめとする鉄道を上手く利用するのがおすすめです。
地下鉄は現在運航しているブルーラインとパープルラインに加え、今後オレンジラインも開通することでより便利になっていくことが予想されます。地下鉄から他の鉄道に乗り換えられる駅もあるため、路線図をしっかりと確認しておくのがおすすめです。
ディアライフでは、ご希望の条件や賃料にあうバンコクの物件を紹介しております。
また、バンコクでの地下鉄などの交通情報や近隣の環境などに不安がある方は、ご案内時に生活情報や近隣の状況などもお知らせいたします。バンコクでのお部屋探しの際は、ぜひお気軽にご相談ください。