タイへの海外駐在や移住を予定している方にとって、タイの物価は気になるところですよね。
タイは物価が安いというイメージを抱いている方も少なくないはずですが、近年は円安も進んでいることから、現在のタイの物価はどうなの?と疑問思われている方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、タイの物価は日本と比べて安いのかといった疑問への解答や、タイに住むなら知っておきたい「物価」について解説していきます!
目次
【2025年】タイの物価は日本のどのくらい?
タイで使用されている通貨はバーツ(THB)で、2025年2月現在の為替相場は1バーツ4.50円です。
タイで価格を円換算するなら、表示価格の4.5倍と覚えておくとよいでしょう。
日本と比較してタイの物価は低い?
2022年2月に1バーツ約3.50円だったことを考えるとかなり円安が進んでいるため、タイの物価が高く感じられる方もいるでしょう。
しかし、もともとの物価がかなり低いため、それでもなお日本の物価と比較するとタイの物価は全体的に低いと言うことができます。
ちなみに、タイ国民の平均年収は日本円に換算すると約140万円程度で、日本よりかなり低いです。都心部では平均年収が高くなるため、バンコク市民の平均年収は186万円ですが、それでも日本より安いですよね。
タイの生活費の目安は?ジャンルごとに比較
タイの物価が日本より安いということをお伝えしましたが、実際に生活するとなったとき何にどの程度の費用が掛かるのでしょうか。
以下ではジャンル別にタイの物価相場を解説していきます。
食費
タイでの食事は、内容によって価格が大きく異なります。
内訳 | 費用 |
---|---|
ローカル料理 | 約60〜70バーツ(約270~315円) |
軽食 | 約30バーツ(約125円) |
タイ料理レストラン | 100バーツ(約450円) |
コカ・コーラ(500ml) | 約20バーツ(約90円) |
ブロッコリー(1房) | 約30バーツ(約135円) |
日系チェーン店 | 約100~500バーツ(約450~2,251円) |
屋台やフードコートで食べるパッタイやガパオといったタイのローカル料理は、1食60~70バーツ(約270~315円)ほどで食べることができ、軽食であれば30バーツ(約125円)程度で食べられるものもあります。
また、レストランで食べるタイ料理も100バーツ(約450円)と、日本と比較するとかなり安くなっています。
スーパーの物価も全体的にかなり安く、500mlのコカ・コーラが約20バーツ(約90円)、ブロッコリー1房で約30バーツ(約135円)と、価格は大体日本の4分の3程度といったところです。
一方、タイで日本食が食べられる日系チェーン店のメニューは、100~500バーツ(約450~2,251円)と、日本と同じもしくはタイの方が割高になります。
タイで日本食を食べたくなった場合は、自炊するのがおすすめです。
交通費
タイと日本の交通費の目安を比較すると、以下のようになっています。
内訳 | タイでの料金 | 日本での料金 |
---|---|---|
バス | 約8~25バーツ (約36~112円) |
約170~210円 |
電車 | 約14~47バーツ (約63~211円) |
約140~210円 |
タクシーの初乗り料金 | 約40バーツ (約180円) |
約500円 |
3通りの通行手段を比較すると、タイの交通費の方が日本の2分の1もしくはそれ以下に抑えられていることが分かります。
光熱費
一人暮らしの場合でタイと日本の高熱費を比較すると以下のようになっています。
内訳 | タイでの料金 | 日本での料金 |
---|---|---|
電気 | 月1,000~2,000バーツ (約4,500~9,000円) |
月6,800円 |
水道代 | 月100~150バーツ (約450~670円) |
月2,100円 |
タイは年間を通じて気温が高く、エアコンを利用する機関が長いこともあり、日本の平均とほぼ変わらない相場となっていますが、水道代は圧倒的にタイの方が安いことが伺えますね。
家賃
タイは日本に比べて家賃相場も低くなっています。
内訳 | 家賃 |
---|---|
高級コンドミニアム (スイミングプール・フィットネスジム付き) (プラカノン~オンヌット) |
13,000バーツ~20,000バーツ/月額 (約58,500円~約90,000円) |
単身用物件 (アソーク~エカマイ) |
30,000バーツ~/月額 (約135,000円) |
ご家族向け(2LDK) (アソーク~エカマイ) |
50,000バーツ~/月額(225,000円) |
例えば、首都バンコクにあるスイミングプール・フィットネスジム付きの高級コンドミニアムの家賃は月額13,000バーツ~20,000バーツ(約58,500円~約90,000円)ほどです。
こちらは日本人駐在員が多く住むエリアからBTS(スカイトレイン)で1~3駅、距離で2~5キロほど離れた場所にありますが治安も日本人居住区と変わりません。
このエリア(プラカノン~オンヌット)はバンコク中心部のオフィスで働く中流階級のタイ人のベッドタウンとしても人気のエリアで大型ショッピングモールなどもあります。
一方で日本人駐在員が多く住むエリア(アソーク~エカマイ)の物件は単身用でも30,000バーツ(約135,000円)から、ご家族向けの2LDKだと50,000バーツ(225,000円)からとなります。
※弊社ディアライフはご紹介させていただく物件の家賃は30,000バーツからとなり、駐在員向けの高級賃貸物件がメインとなります。
タイの物価はエリアごとに違う?
タイの物価は日本よりも安い傾向にありますが、エリアごとに物価の差が生まれる場合があります。
バンコク
バンコクはタイの首都であり、高級ホテルや商業施設も多く見られます。
しかし、日本人の感覚からすると物価は低く、食料品・交通費ともに東京よりも安くなっています。
都心でありながらも、東京での暮らしと同じ費用を用意すればかなりゆとりのある暮らしができるでしょう。
プーケット
一方、人気の観光地であるプーケット島は日本人観光客にも人気のリゾート島であり、観光地向けのホテルやレストランが多いため、タイのなかでも物価は高いエリアです。
バンコクなどの他の都市と比較して高いのはもちろん、お店によっては日本と変わらない価格設定をしている場合もあります。
アユタヤ
バンコクから80kmほどの距離にあるアユタヤは多くの仏教寺院や遺跡があり、観光地としても人気があります。
プーケットとは異なる点は、歴史のある遺跡などを目的とした観光客が多いため、ローカルな店が多いことです。
そんなアユタヤはバンコクよりも物価が安く、寺院の拝観料も50バーツ~(約225円)となっています。
タイの消費者物価指数の推移
タイの消費者物価指数の上昇率推移は以下の通りです。
年度 | 消費者物価指数 |
---|---|
2020年 | -0.85 |
2021年 | 1.23 |
2022年 | 6.08 |
2023年 | 1.23 |
2024年 | 0.40 |
2024年12月のタイにおける消費者物価指数の推移(インフレ率)は、前年同月比1.23%と増加傾向にありますが、2024年通年のCPI上昇率は0.40%で、4年ぶりの低い水準となっています。
近年のタイはインフレ傾向にありますが、政府による電気料金の抑制や生鮮野菜価格の正常化などがしっかりと行われていますので、今後の動向をチェックしていきましょう。
タイの物価は日本より安い? まとめ
今回は、タイの物価事情について紹介しました。平均年収が日本円で約140万円程度のタイでは、あらゆる面において日本よりも物価が安くなっています。
但し、タイであっても観光地として人気が高いプーケット島は物価が高い傾向にあります。反対に、アユタヤなどの地方に行けば、バンコクよりもさらに物価は安くなります。
ちなみに、バンコクからアユタヤまでは電車(運賃100円ほど)で行くことができますよ。
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