タイ経済メディア「プラチャーチャート・トゥラギット」より「タイのコンドミニアム所有、国別ランキング」が発表されました。コンドミニアムの乱立が続くタイで、どこの国のお部屋購入者(オーナー)が多いのか気になるところですよね。
目次
ランキングは予想外の結果に⁉
ランキングは下記の通り、(2018年から2020年までの過去3年間のデータ累計と、発表された数字の計算が合わないのですが…)、不動産業を営む者として1位の中国人・パタヤなどの所有が多い2位のロシア人は予想通りだったですが、インド人が8位だったのは意外!? 注目の日本人は7位という結果となりました。
2018年 | 2019年 | 2020年 | 3年間累積 | % | |
---|---|---|---|---|---|
中国 | 282,355 | 260,839 | 186,777 | 729,971 | 51.8 |
ロシア | 31,778 | 30,452 | 14,394 | 76,624 | 5.4 |
フランス | 23,411 | 19,543 | 14,587 | 57,541 | 4.1 |
イギリス | 22,936 | 18,796 | 14,605 | 56,337 | 4 |
アメリカ | 17,699 | 14,329 | 9,740 | 41,768 | 3 |
ドイツ | 13,223 | 14,139 | 11,432 | 38,794 | 2.8 |
日本 | 12,610 | 15,492 | 6,935 | 35,037 | 2.5 |
インド | 13,893 | 9,580 | 9,087 | 32,560 | 2.3 |
台湾 | 12,891 | 11,034 | 7,841 | 31,766 | 2.2 |
オーストラリア | 14,437 | 10,932 | 5,494 | 30,863 | 2.2 |
その他 | – | – | – | – | 19.7 |
合計 | 445,233 | 405,136 | 280,892 | 1,131,261 | 100 |
ちなみに記載がありませんが、タイのコンドミニアムは総面積の51%以上(少し雑な言い方になりますが、例えば100部屋ある物件でしたら51室以上)がタイ人(またはタイ法人)でなければならないため、もちろん堂々の1位は「タイ人」となります。
外国人ニーズが高い物件は、タイ人と外国人で価格が違う⁉
超人気物件やタイ人よりも外国人にニーズの高い、パタヤやプーケットの物件の場合、販売価格が外国人とタイ人で異なるのも、タイ人所有が51%以上の縛りの事情によります。
※外国人が安く購入したい場合や外国人に販売できるお部屋が完売の場合、わざわざタイ法人を設立して購入されたりもします。(厳密に言うとこの場合の「タイ法人」は株主の51%以上がタイ人でなければいけません)
所有者(オーナー)の国籍によって「癖」は様々!!
余談になりますが、賃貸に出される場合、所有者の国籍によってかなり「癖」があったりします。
タイ人のオーナーさんは所謂「タイの商慣習」の範疇で賃貸借契約書や入居中の修繕も行われますが、タイ人以外のオーナーさんの場合、母国の商慣習で貸しに出されることも多く、タイの商慣習とは異なり、入居中の家具・家電の修理は入居者の負担になったり、退去時に高額な原状回復費用が発生し、デポジットが返金されないなどと言ったケースもあります。
お部屋を借りる際は、所有者(オーナー)が何人なのか気にする必要があるかも知れませんね。
まとめ
タイのコンドミニアムは依然として、投資対象になりやすい状況ですが、前述の通りタイはコンドミニアムの建設の乱立状態続いています。今後、このランキングの順位がどのように変動していくか、引き続き見守っていきたいと思います。