タイへの駐在が決まった際、現地で英語が通じるのか、気になる方は少なくありません。
特に、タイ語を聞き慣れていない駐在員の方は、英会話を試みようと考えるのではないでしょうか。
タイの英語力は低い傾向であるため、観光地以外ではあまり英語が通じない可能性があります。
本記事では、タイ現地の英語力の状況や、覚えておくべきタイ語について、詳しく解説しています。
基本的なタイ語を覚えて、近隣住民の方と良好な関係を築きましょう。
タイで英語はあまり通じない
タイ現地では、英語はあまり通じません。
観光地以外の場所であれば、ある程度の英会話は可能ですが、英会話の講習などを受けた大人に限ります。
現状では、タイ現地の子どもたちの英語力を高めるための取り組みがされています。
ここからは、タイの英語教育について、解説していきましょう。
公用語は「タイ語」である
タイの公用語は「タイ語」のみであり、現地で過ごす際はある程度のタイ語を習得しておく必要があります。
ただし、観光地やホテルなどでは、各国の言語通訳ができるスタッフもいるため、英語を話せるタイ人もいます。
2022年に行われた「英語能力指数(EF EPI)」の調査結果から、世界111か国中97位であることがわかりました。
しかし、英語力の水準が低い事実を受け止めたタイ政府は、英語教育へ力を入れています。
英語を必修科目にしている
タイの英語教育は、小学1年生から必修となっており、早い段階で英語を見聞きしています。
学校によっては、英語以外の言語を禁止にした授業を行うなど、生徒が英語を習得しやすい環境といえるでしょう。
ただし、学校の英語教師は英検3級(中学3年生程度)の英語力といわれているため、教える側の英語力にも課題を抱えています。
家庭によっては、個別で英語塾に通うなど、保護者のサポートが必要です。
タイで英語を使うシチュエーションはある?
タイで英語を使うシチュエーションは、以下のとおりです。
- 交通機関を利用するとき
- ATMを利用するとき
- スーパーやコンビニに行ったとき
- レストランやカフェを利用したとき
観光客やビジネス関係者が集まる交通機関では、改札受付のスタッフが英語を習得しているため、スムーズな英会話ができます。
ただし、タイ人の利用が多い駅・バス・タクシーでは、英語対応をしていないことがほとんどです。
また、観光客が多い街中であれば、各店舗スタッフが英語や日本語に対応できるため、会計トラブルなどはないといえます。
タイのATMは、ほとんどが英語とタイ語の表記になっており、「Change language」を押せば緊急時でも現金が引き出せます。
タイ語の4つの特徴
タイでは、英語があまり通じないため、タイ語の読み書きや会話を試みる方は少なくありません。
しかし、タイ語を習得する際は、覚えなければならないことが膨大なため、早めの学習が大切です。
ここからは、タイ語を習得する方に向けて、タイ語の特徴4つを紹介していきます。
独特なイントネーション
タイでは、単語のアクセントを変えながら会話が行われます。
会話中は、言葉の意味を区別する5種類の「声調」を用いるので、独特なイントネーションに感じるでしょう。
また、英語表現の場合、訛りのある話し方や丁寧語を付け加えることもあり、不思議な英会話になりやすいです。
タイ語は母音と子音の数が多い
タイ語は、18の母音と20の子音を組み合わせており、声調の変化をつけながら会話をします。
母音は「基本母音(短母音・長母音)18個」と「複合母音(重母音)24種類」あり、子音は「20種類の音」が特徴的です。
また、声調は高低で使い分けられますが、変化した際は言葉の意味も異なります。
例えば、「あめがふる」の場合、アクセントが異なると「雨がふる」「飴がふる」など、相手に伝わらない可能性があります。
タイ語の学習時は、各発音と声調をしっかり覚えることが大切です。
タイ語は豊富な単語数で言葉が成り立つ
タイ語は、二つの単語を組み合わせて言葉が成り立っています。
タイ語に慣れるまでは、単語の意味と組み合わせ言葉の意味を考える必要があるでしょう。
例えば、「母」+「家」=「主婦」、「胸」+「折れる」=「失恋する(した)」など、単語を組み合わせているため、言葉のパズルに感じる方もいます。
しかし、1つの単語と意味を覚えれば、様々な組み合わせでもタイ語の会話を理解できる楽しみがあります。
タイ文字は「クルクル文字」
タイの文字は、クルクルした丸みがあるかわいらしい形状です。
文字を書く際は、「母音字」「子音字」に「声調符号」を合わせることが特徴的です。
日本文字やアルファベットとは異なる型崩れした文字は、タイ文字を学ぶ際に楽しみを感じられるでしょう。
タイ語の文字は、インドの「シャム文字」が由来とされているため、インド文字に似ています。
基本的なタイ語を覚えておこう!
タイでは観光地以外に英語が通じる場所が少ないため、日常生活で使える基本的なタイ語をいくつかご紹介します。
「こんにちは/さようなら」 | สวัสดี | サワディー(カー/クラップ) |
「ごめんなさい」 | ขอโทษ | コー・トー・ナ(カー/クラップ) |
「ありがとう」 | ขอบคุณ | コップン(カー/クラップ) |
「はい」 | ใช่ | チャー(カー/クラップ) |
「いいえ」 | ไม่ใช่ | マイチャイ(カー/クラップ) |
タイは、作法を重視している国であるため、丁寧語を使用して会話をしています。
タイの丁寧語は、男女によって語尾の単語が異なるため、注意が必要です。
女性は「カー」、男性は「クラップ」を語尾に付け加えましょう。
また、挨拶をする際は、「ワイ(合掌)」の作法を忘れず、相手に敬意を表すことが大切です。
次は、賃貸住宅のトラブル時に、よく使用されるタイ語を紹介します。
「エアコンが冷えません」 | แอร์ไม่เย็น ค่ะ/ครับ | エー・マイ・イェン(カー/クラップ) |
「シンクの排水が良くありません」 | ท่อน้ำอ่างล้างจานตันระบายช้า | トー・ナム・アーン・ラーン・ジャーン・タン・ラバーイ・チャ―(カー/クラップ) |
「修理に来てください」 | ต้องการให้ช่างมาซ่อมที่ห้อง | トンガーン・ハイ・チャン・マー・ソム・ティー・ホン(カー/クラップ) |
「鍵をなくしました」 | กุญแจประตูสูญหาย | グンジェー・ブラトゥー・スーン・ハーイ(カー/クラップ) |
タイの賃貸住宅は、エアコン・水回り・家電などの故障やトラブルがあるため、タイ語で伝える方が対応もスムーズです。
表に記載した以外の住宅関連トラブルに対応できる、RENOSY Thailandの「指さしタイ語会話表」を活用してみてください。
また、トラブルだけではなく、クレーム代行などもしているため、いつでもRENOSY Thailandへご相談ください!
タイで英語は通じる?|まとめ
タイ現地では、あまり英語は通じないため、事前にタイ語を覚えることをおすすめします。
タイは、小学校から英語教育を必修としていますが、英語講師の英語力も高いと言えないため、英語塾に通うなどご家庭のサポートが必要だからです。
ただし、タイ語はアクセントの変化で単語の意味が異なったり、覚える単語が多かったりするため、習得までに多くの時間を要します。
タイへの駐在が決まった際は、物件探しと同時に勉強を始めましょう。
RENOSY Thailandでは、タイの物件探しをサポートするだけではなく、ご家族の日常生活のサポートもしています。
物件契約時のリクエストを伝えたり、住宅関連トラブルの相談受付や迅速な対応をしたりするなど、お客様の不安解消に努めます。
他にも、お子様の学校・習い事・買い物などの情報提供など、物件の案内や交渉まで日本人スタッフが対応しますので、ご安心ください!
「英語が通じない」「タイ語が話せない」など、お困りごとはぜひRENOSY Thailandへお気軽にお問い合わせいただけます。
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