タイでの駐在が決まった方にとって、タイの祝日は気になるポイントではないでしょうか。祝日が何日あるのか、日本と比べてどちらが多いのかなど、把握しておきたいという方も多いでしょう。
そこで今回は、タイの祝日について詳しく紹介します。
目次
タイの祝日は日本より多い?少ない?
日本の場合、祝日は毎年同じ日付や同じ曜日で定められていますが、タイの場合、太陰暦に基づいて制定される仏教由来の祝日が多いため、毎年日付が変わるのが特徴です。また、祝日が土曜日や日曜日になる場合は、翌月曜日が振替休日となります。
まずは、タイにはどのような祝日があるのか、具体的に見ていきましょう。
2022年の祝日を、タイと日本それぞれで一覧にしてみました。
【2022年・タイの祝日】
1月1日(土) | お正月 |
---|---|
1月3日(月) | お正月・振替休日 |
2月16日(水)※ | マカブーチャ(万仏節) |
4月6日(水) | チャクリー王朝記念日 |
4月13日~15日(水~金) | ソンクラーン(タイの旧正月) |
5月1日(日) | レイバーデイ(一般企業のみ休み) |
5月2日(月) | レイバーデイ・振替休日(一般企業のみ休み) |
5月4日(水) | 国王戴冠記念日 |
5月13日(金) | 農耕祭(官公庁のみ休み) |
5月15日(日)※ | ヴィサカブーチャ(仏誕節) |
5月16日(月) | ヴィサカブーチャ(仏誕節)・振替休日 |
6月3日(金) | スティダー王妃生誕日 |
7月13日(水)※ | アサラハブーチャ(三宝節) |
7月14日(木)※ | カオパンサー(入安居) |
7月28日(木) | ワチラロンコーン国王陛下生誕日 |
8月12日(金) | 前王妃生誕日(母の日) |
10月13日(木) | ラーマ9世記念日 |
10月23日(日) | チュラーロンコーン大王記念日 |
10月24日(月) | チュラーロンコーン大王記念日・振替休日 |
12月5日(月) | ラーマ9世生誕記念日(父の日) |
12月10日(土) | 憲法記念日 |
12月12日(月) | 憲法記念日・振替休日 |
12月31日(土) | 大晦日 |
※は禁酒日
【2022年・日本の祝日】
1月1日(土) | 元旦 |
---|---|
1月10日(月) | 成人の日 |
2月11日(金) | 建国記念の日 |
2月23日(水) | 天皇誕生日 |
3月21日(月) | 春分の日 |
4月29日(金) | 昭和の日 |
5月3日(火) | 憲法記念日 |
5月4日(水) | みどりの日 |
5月5日(木) | こどもの日 |
7月18日(月) | 海の日 |
8月11日(木) | 山の日 |
9月19日(月) | 敬老の日 |
9月23日(金) | 秋分の日 |
10月10日(月) | スポーツの日 |
11月3日(木) | 文化の日 |
11月23日(水) | 勤労感謝の日 |
このように比較してみると、タイの祝日は日本の祝日よりも多いことが分かります。
ただし、祝日のなかには、一般企業のみが休みとなる祝日や、官公庁のみが休みとなる祝日もあるため、しっかりと確認しておきましょう。
また、禁酒日にあたる祝日は、タイ国内の飲食店での飲酒やお酒の購入ができなくなります。
さらに2021年からは、上記の祝日のほかに、景気回復を目的とした「特別休日」が制定されています。
2022年のタイの特別休日は、以下の4日間です。
- 7月15日(金)
- 7月29日(金)
- 10月14日(金)
- 12月30日(金)
タイの主な祝日と行事の意味を解説
国民のほとんどが仏教徒であるタイでは、仏教に関連する祝日を大切に考えている方も多いです。知らず知らずのうちに失礼な行動をとることがないよう、タイの主な祝日と行事の意味を覚えておきましょう。
タイのお正月(1月1日・3日)
毎年1月1日は、日本と同じくタイもお正月です。2022年の1月1日は土曜日のため、振替休日として3日も祝日となっています。
太陽暦の1日目として1年の最初の日に定められているお正月ですが、タイ人にとっては旧正月のほうが重視される傾向にあるため、日本のように厳かな気持ちで過ごすことはあまりないのが特徴です。
マカブーチャ(万仏祭)※禁酒日※
マカブーチャは、ブッダが入滅する3ヶ月前にウェールワン寺院を訪れた日のこと、1,250人の弟子たちが事前に示し合わせたりすることもなく集結し、ブッダの説法を受けた奇跡を記念して定められた祝日です。
マカブーチャの仏教行事としては、多くの人々が夕方から寺院へ参拝に出かけ、徳を積んでいます。また、仏教に基づいた祝日のため、マカブーチャの日は禁酒日となっていて、飲食店や販売店でのお酒の販売が禁止される日でもあります。
ソンクラーン(水掛祭り)※タイの旧正月※
ソンクラーンはタイの旧正月であり、バケツや水鉄砲を使って水を掛けあう「水掛祭り」が行われることで知られています。
ソクラーンは太陽が牡羊座の軌道に乗る日に定められており、この日は目上の人や仏像など、日頃は敬う対象にも水をかけて過去の過ちを流し、新た年の幸福を祈る伝統行事が行われてきました。
近年では、通行人同士など、普段は面識のない相手にも水を掛け合うようになり、その様子がさまざまな世界のメディアなどで取り上げられたため、世界中の人が参加する「水掛祭り」として催されるようになっています。
ヴィサカブーチャ (仏誕節)※禁酒日※
ヴィサカブーチャとは、お釈迦様(仏様)の誕生した日であり、大悟、入滅した日でもある、仏教にとって大切な意味を持つ神聖な日です。
タイ国民にとって非常に大切な日であり、夕方から多くの人々が寺院へ参拝に出かけて3つの同日に起きた奇跡に対して礼拝する、仏教行事を行います。
ヴィサカブーチャも禁酒日に制定されているため、飲食店や販売店ではお酒の販売が禁止されます。
ラーマ9世生誕記念日(プミポン前国王誕生日)
ラーマ9世(プミポン前国王)は、70年もの長きにわたりタイの社会経済の発展などに貢献した元国王です。
タイ国民にとって精神的な支柱となっていて、2016年に崩御された後もタイ国民から多くの敬愛を集め続けています。
現在の国王はラーマ10世(ワチラロンコーン国王)ですが、今もなお国民から尊敬を集めているラーマ9世の誕生日も祝日として残ることとなりました。タイでは、このラーマ9世生誕記念日の12月5日が父の日でもあります。
ラーマ9世記念日(プミポン前国王崩御の日)
ラーマ9世記念日とは、ラーマ9世が崩御された10月13日に制定された祝日です。この日はタイ政府が献花式や夕方行うろうそくの灯火式など追悼の式典を行い、ラーマ9世を偲ぶ一日となっています。
最後に
今回は、タイの祝日はいつなのか、祝日と行事の意味について紹介しました。
タイの祝日は、国王や王妃の生誕、憲法記念日など、日本と同じような意味を持つ祝日の他に、仏教に基づいた祝日も複数あります。仏教行事が行われる日もあるため、タイでの駐在中は一緒に参拝するのも良いでしょう。
また、タイの祝日は毎年日付が変わるうえに、一般企業のみが休み、官公庁のみが休みなど、一部の人々のみを対象とした祝日もあります。間違えて出勤・欠勤しないように、事前に把握しておくと安心です。
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