タイ・バンコクには、屋台が軒を連ねるスポットがたくさんあります。
リーズナブルな値段で美味しいタイ料理を食べられるため、休日にはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
今回は、タイ・バンコクで屋台の料理を楽しめる人気スポットと、おすすめのタイ料理を紹介します。
タイ屋台の特徴
タイ屋台には、次のような特徴が挙げられます。
- 惣菜が多い
- 持ち帰りができる
- レストランと比べて量が少なめである
惣菜が多い
屋台は地元の人達にとってとても身近な場所であり、惣菜を購入して自宅や職場などで食べることが一般的です。
さまざまな惣菜を販売しているので、いろいろな食事を楽しみたい人にとっておすすめです。
また、頻繁に屋台にいけるような環境であれば日によってさまざまな惣菜を楽しむこともできます。
屋台はタイの人にとって普段の食事になるケースが多く、日本のお祭りなどにある屋台とはまた違った雰囲気を楽しめるのではないでしょうか。
持ち帰りができる
タイ屋台の特徴として、持ち帰りが出来る点も挙げられます。
そのため、多めに購入して食べきれなくても安心です。また、昼間に購入しておいて夕飯に食べることもできるでしょう。
日本のようにその場で食べることも可能ですが、屋台で買ったものをお家で楽しむのもタイならではの生活です。
レストランと比べて量が少なめである
タイの屋台はレストランで同じものと比較をすると量が少なめであることが一般的です。
そのため一人暮らしや、少しおかずを追加したい人、小腹がすいた人にもおすすめです。
また、量が少ないためいろいろな種類の屋台料理を一度に楽しめることも大きな特徴といえるでしょう。
タイで屋台を楽しめる人気スポット
タイには多くの人が訪れる屋台街がたくさんあります。なかでもバンコクには人気の屋台街がいくつかあり、日本人の姿も多く見られます。
まずは、バンコクにあるおすすめの屋台街をいくつかピックアップして紹介します。
ヤワラート(チャイナタウン)
ヤワラートは、地下鉄のMRTワットマンコン駅を出てすぐのところにあるヤワラート通りを中心としたバンコクのチャイナタウンです。
昼間訪れると、中国語のきらびやかな看板とタイ語の看板が混ざり合って、若干ゴチャゴチャとした印象を受けますが、夜になるとたくさんの屋台が立ち並ぶにぎやかなスポットになります。
中華料理とタイ料理の屋台が軒を連ねるヤワラートでは、どちらの料理も同時に楽しむことができます。ツバメの巣やフカヒレなど、本格的な中華料理をリーズナブルな価格で食べられるのは、タイ・バンコクの屋台ならではの魅力です。
人が溢れる人気のスポットなので、テーブルが埋まっていることもありますが、回転も早いため、それほど待たずに食事ができるでしょう。
タニヤ通り
BTSサラデーン駅のすぐ近くにあるタニヤ通りは、日本人が数多く集まる歓楽街です。
日本人に馴染み深い飲食店もあるため、駐在などで初めてバンコクに来た人も安心して食事を楽しめます。
夜になると夜遊びスポットとして賑わうタニヤ通りですが、昼間も屋台がずらりと並んで営業しています。
特に、タイ料理であるカオマンガイを提供する屋台は、リーズナブルな料金で専門店と同じクオリティの味を楽しめると人気があります。
ナイトマーケット
バンコクには複数のナイトマーケットがあり、数多くの屋台が軒を連ねます。
なかでもMRTのラマ9世駅近くで開かれる「ジョッドフェアーズ ナイトマーケット」は、観光客も多く、簡単な英語も通じる人気のナイトマーケットです。
たい焼きや唐揚げ、1ピースから注文できるピザや串焼きなど、食べ歩きしやすい料理を提供する屋台がたくさんあります。
座って食事ができるスペースもあるので、落ち着いて食事がしたい方もゆっくりと過ごせるでしょう。
パンラック
パンラックは、タイに来た移民が多く住んでいる地域です。そのため、インド人や中国人、そのほかの国の文化とタイ料理が混ざった屋台を楽しめます。
特にローストダックや焼き立てのパンが人気ですが、ほかのエリアにはないような食材やメニューを提供していることが特徴です。
ラタナコーシン
ラタナコーシンはバンコクの旧市街地であり、屋台が多く並んでいます。
特に、パッタイ ティップ サマイは地元民に大人気であるなど、昼間から深夜まで多くの人で賑わいます。
絶対に食べたい!タイ屋台のおすすめ料理11選
タイ・バンコクの屋台では、さまざまなタイ料理をリーズナブルな価格で楽しむことができます。
ここからは、タイの屋台で楽しめるおすすめの料理を11個ピックアップして紹介します。
おかゆ
タイのおかゆと言えば、朝食の定番料理でもある「ジョーク」と、夕飯や夜食に人気の「カオトム」の2種類があります。
ジョークはドロドロとした見た目で、具材とお米が一緒に煮込まれているのが特徴です。
一方、カオトムはサラサラとした見た目で、具材を添えてお米と一緒に食べるのが一般的です。
ジョークの屋台は朝から営業しているため、手軽に食べられる朝食としてもおすすめです。
ガパオ
ガパオとは、ホーリーバジルというハーブのことです。
ガパオで鶏肉を炒めた「ガッパオガイ」や豚肉を炒めた「ガッパオムー」などは、タイ・バンコクの屋台でも楽しめる料理です。
ただし、日本で人気の「ガパオライス」は日本発祥の呼称なので、タイで注文しても意味が通じないでしょう。
パッタイ
パッタイとは、米粉で作った麺とエビやもやし、ニラ、卵などさまざまな具材を一緒に炒めたタイ風の焼きそばです。
ライムが添えられており、さっぱりとした味わいを楽しめるため、タイ・バンコクの屋台料理としても人気があります
カオマンガイ
カオマンガイは、鶏の油で炒めたタイ米を鶏のスープで炊き、柔らかい蒸し鶏を上に乗せたタイ風のチキンライスで、甘辛いタレを好みの量かけて食べます。
タイ・バンコクにはカオマンガイの屋台も非常に多く、定番の人気料理です。
トムヤムクン
酸味と辛味のきいたトムヤムクンは、「エビを混ぜて煮る」という意味を持つ日本でも人気のスープです。
タイ・バンコクにはトムヤムクンを提供している屋台も多く、店ごとにエビ味噌の量やスープ自体の味わいが異なるため、いくつかの店を食べ比べてみるのも楽しいでしょう。
ソムタム(パパイヤサラダ)
ソムタムとは、青パパイヤを使ったサラダです。酸味と甘味、塩味、辛味を一度に楽しめるタイ料理で、屋台でも提供されています。
辛味や甘味などの好みがある場合は、注文時に具体的に伝えることで希望に沿う味に作ってもらえるため、辛い食べ物が苦手な方でも挑戦しやすい料理です。
ヤムウンセン
ヤムウンセンは、タイ風の春雨サラダです。豚のひき肉やエビ、さまざまな野菜を春雨と和えてレモンやライムで酸味を加え、唐辛子や砂糖、ニンニクなどを使ったドレッシングで食べる屋台でも人気のメニューです。
ソムタムやヤムウンセンなど多くの唐辛子を使用します。「辛くしないで」と注文しても非常に辛い料理が出てきますので、辛いのが苦手な方は「マイ・サイ・プリック(唐辛子を入れないで)」と注文されることをお薦めします。
バミー
バミーとは、小麦粉と卵が材料に入った麺のことです。中華麺のような太さで、日本のラーメンに近いため食べやすいと感じる方も多いでしょう。
屋台ではスープに入ったバミーを取り扱っているところが多いですが、汁なしの「バミーヘーン」もあり、油そばのような味わいの人気メニューです。
タイ風のラーメンを期待して注文するとまったく違うものが出てくるので、スープの入ったバミーナームなのか、バミーヘーンなのかを事前に確認するのがポイントです。
トートマンプラー
トートマンプラーは、魚のすり身にインゲンやナンプラー、唐辛子などを混ぜて揚げたタイ風さつま揚げです。魚がエビになる場合は、「トートマンクン」という名前の料理になります。
甘辛いタレに付けて食べるのが一般的で、手軽に食べられるためバンコクの屋台でも人気のタイ料理です。
スイーツ
タイ・バンコクの屋台街では、さまざまなスイーツも楽しめます。
例えば一口サイズの小さなドーナツや、屋台によって少しずつ味が異なるベビーカステラ、スライスしたバナナを揚げた揚げバナナなど、食べ歩きにちょうど良いスイーツが多いのが特徴です。
タイで屋台を楽しむ場合の注意点
タイで屋台を楽しむためには、治安面や衛生面のほかに揚げ物や添加物などにも注意をするようにしましょう。
ここでは、タイで屋台を楽しむための注意点について解説します。
治安面に注意をする
タイには治安の悪い場所で営業している屋台があります。
屋台の多くは人通りの多い道沿いにありますが、人が多いからといって必ずしも治安が良いわけではありません。そのため、タイの屋台を楽しむためには治安の良い場所を選ぶようにしましょう。
衛生面に注意をする
食材を扱う屋台ですが、きれいな店と衛生面に問題のある場合があります。
衛生面に問題があると食中毒につながる可能性があるので注意をしましょう。必要最低限でも衛生面に注意をしている屋台を選ぶことが重要です。
揚げ物に注意をする
タイにはさまざまな揚げ物があり、屋台でも安く売られているため大人気です。
しかし、屋台によっては古い油を使い回す場合があり注意が必要です。また、たっぷりの油で揚げることから食べすぎないようにしましょう。
添加物に注意をする
菓子類をはじめ、人工の着色料や甘味料を使って長期間保存している場合があります。
また、見た目をよくするために大量に添加物を使っている場合もあるため注意が必要です。添加物を使って食感や味を整えている場合もあります。
タイの屋台で食あたりにならないためには
タイを旅行するにあたって注意すべきなのは食当たりや食中毒などです。
おなかが痛くなるだけでなく、動けなくなってしまい帰国日を変更しなくてはいけない可能性もあります。
そこで、タイの屋台で食当たりにならないために次の点に注意をしてください。
- 食材によっては注意が必要
- 水を飲むときに注意
- 人の少ない店に注意
- 果物の皮には注意が必要
- 作り置きをする店には注意が必要
- 食中毒になった場合の対策
食材によっては注意が必要
タイの屋台では惣菜をはじめさまざまな食材を扱っています。
まず気を付けないといけないのは、カニや貝類などの甲殻類です。例えば、タイでは沢蟹が入っているソムタムプーが有名です。しかし、沢蟹で食あたりになったというニュースは少なくありません。
また、タイで有名な料理の一つに生の海老を使ったクンチェーナムプラーがあります。しかし、クンチェーナムプラーは屋台に限らず高級なレストランであっても食あたりになることがあるため十分に注意が必要です。
また、生野菜を使った料理にも注意をしましょう。またさまざまな料理に生野菜がついてくるので、どの料理であっても気をつけましょう。
野菜が痛んでいても見た目ではわかりづらいので注意が必要です。
痛んだ野菜を見極めるためには、食べる前にしっかりと確認することや事前に洗った方がいい場合もあります。
水を飲むときに注意
屋台に置かれている水を飲むときには注意が必要です。
日本と同じように無料で提供されていますが、水で食当たりにつながる可能性があります。
また、店舗が出してくれた水でも氷が体に合わないこともあります。体質が合わない場合やタイに慣れていない人は店内やスーパーなどで売っている水を購入するようにしましょう。
人の少ない店に注意
タイにはさまざまな屋台がありますが、人の少ない店には注意をしましょう。
人が多くいる店の方が安心できることもあるでしょう。人が少ない屋台はできるだけ避けた方がいい場合もあります。
果物の皮には注意が必要
野菜と同じように果物も清潔でない場合があります。
そもそも洗っているのかわからないほか、洗っている水が不衛生でない可能性にも注意が必要です。
屋台でフルーツを売っている店は、洗わずにタオルなどで拭いていることもあるのです。そのため、皮を必ずむいて食べるようにしましょう。
作り置きをする店には注意が必要
屋台によっては作り置きをしている料理を出している場合があります。
場合によっては古い材料を使っていることもあるので注意が必要です。
屋台の場合は注文してから料理することはほとんどありませんが、できるかぎり長期間作り置きをする店を避けるようにしましょう。
食中毒になった場合の対策
万が一食中毒になった場合は病院へいくことが必要です。DYMクリニックやサミティベー病院などは日本語が通じるため安心でしょう。
セブンイレブンでCA-R-BONとよばれる下剤が売られていますが、食中毒には効かない可能性があります。あくまで軽い下痢に対する薬です。
少しでも食中毒の危険性がある場合は、早めに病院へ行くようにしましょう。タイに住む場合は前もって病院をl調べていくことがおすすめです。タイ語に自信のない場合はやや割高ではありますが、日本語の通じる病院の方が安心です。
タイの屋台を楽しもう!|まとめ
近年、タイ・バンコクの屋台は減少傾向にあるものの、いまだ屋台文化は根強く残り、美味しいタイ料理をリーズナブルな価格で楽しむことができます。
タイの屋台街は、場所によって食べられる料理にも特徴があり、バンコクのチャイナタウンでは中華料理が多く見られるほか、インド人街付近にある屋台街ならインド料理も食べられます。
また、多くの屋台が集結するバンコクのナイトマーケットでは、タイ料理の食べ歩きができるのも魅力の一つです。タイ・バンコクに駐在するのなら、ぜひ人気の屋台街を訪れて、食べ歩きに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただし、記事の後半でもご紹介したように、せっかくタイの屋台を楽しんでいるときにおなかを壊してしまったり何かトラブルに巻き込まれたりしないように注意も必要です。
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