タイで暮らすにあたって知っておきたいことのひとつに、「タイの救急車事情」があるのではないでしょうか。タイに限らず、異国の地で病気になったときは、救急車の呼び方も、どんな時に救急車を呼ぶべきなのかも分からないものです。そこで今回は、タイの救急車事情についてまとめてご紹介します。
目次
タイでの救急車の呼び方と値段は?
タイでの救急車の呼び方は、日本の救急車とは違って私立病院に直接、救急車派遣要請をすることができます。ただし、タイの医療制度は日本とは異なるため、私立病院の救急車を呼ぶと最低でも1,000バーツの費用がかかりますので、注意しておきましょう。
タイの私立病院の救急車の呼び方としては、まず、私立病院の救急車対応の電話番号または日本語対応の電話番号に連絡を入れます。この時、日本語通訳を介して症状を伝えることができるので、必要な場合は日本語通訳をリクエストすると良いでしょう。
救急車を要請する電話の際は「患者の状態」「病院の診察券番号」「患者の名前・性別・年齢」「現在患者のいる場所」「現在電話をかけている番号」を伝えることで、救急車を呼ぶことができます。
タイには国が提供する救急車もある!
タイでは私立病院に直接救急車を要請するだけではなく、1669番に電話をして国が提供する救急車を呼ぶこともできます。ただし、国が提供する救急車では、タイ語での対応となるため、日本語は通じません。また、対応するオペレーターによっては、英語も通じないことが多いため、注意が必要です。
当然、救急車に乗車している救急隊員もタイ語での対応となるため、日本語の通じない公立病院や大学病院などに運ばれる可能性が高いです。
タイではどんな時に救急車を呼ぶべき?
タイでは「車に乗って病院に行くことができない状態」であれば、救急車を呼ぶべきとされています。
すぐに救急車を呼んだ方が良い症状の例
- 生命の危機がある状態(意識がない、脈がない、呼吸がない)
- 多量の出血
- 異常な状態(体温が冷たくなっている、普通に喋ることができない)
- 息が苦しそう(ハアハアしているなど)
- 顔色が悪く、冷や汗をかいている
- 患者を動かすことでケガに繋がる可能性がある
ただし、上記のような症状に当てはまらなくても緊急性を有するものはあります。迷った時は私立病院へ直接、救急車派遣要請を行うと日本語も通じるので、指示も仰げて安心です。
タイの救急車で日本語は使えるの?
タイの救急車を呼ぶときに、日本語が使えるのかどうかは気になるところですよね。基本的に、タイの民間や国の救急車ではタイ語のみの対応となるため、日本語は使えません。対して、私立病院の救急車であれば、日本語対応が可能な場合も多くなっています。
タイ語に不安がある人は、料金は高いですが私立病院の救急車を利用することをおすすめします。
タイの救急車は日本とどう違う?
続いては、日本とタイの救急車の違いについてご紹介していきます。日本では当たり前のように受けられる救急車のサービスが、タイでは行われていないということもありますので、注意してください。
救急車は消防署の管轄ではない
日本とタイの救急車の大きな違いとしては、日本では救急車は消防署の管轄ですが、タイでは消防署に救急車はありません。ただし、タイでは私立病院が持つ救急車やボランティアによる救急車、国が提供している救急車があります。
私立病院の場合は直接病院に救急車を要請
日本の場合は、救急車を呼んでから受け入れ病院を救急隊員が探します。しかし、タイで救急車を呼ぶ際は、私立病院に限り、直接病院に救急車の要請を行うことができます。
救急車の費用が有料
タイの救急車は、私立病院、民間にかかわらず、日本と違って有料となっています。民間の方が私立病院に比べて費用は安くなるものの、車両派遣の距離や治療内容に応じて費用の請求をされるので注意が必要です。
救急車が渋滞に巻き込まれやすい
日本でも救急車が渋滞に巻き込まれることがありますが、タイ・バンコクは渋滞の街です。そのため、タイでは渋滞に巻き込まれてしまいやすいという問題があります。
最近では日本のように救急車に道を譲るモラルが持たれるようになりましたが、以前のタイでは救急車に道を譲らない問題がありました。現在では、タイの救急車には「先導係」と呼ばれるオートバイが配置されていることもあり、渋滞の中でも救急車が前に進みやすくなるようにしています。
最後に
今回はタイでの救急車事情についてご紹介してきました。異国の地に住む場合、医療事情は非常に重要で、緊急性のある病気の場合、救急車も利用しなければならないこともあるでしょう。
しかし、救急車を呼ぶにあたって、タイ語で電話をするのが難しいこともあるはずです。そんな時におすすめなのが、私立病院に直接電話をかけて救急車を要請することです。
料金は高くなってしまいますが、日本語対応であることで詳細な病状を伝えることができるので、安心して医療を受けることができるでしょう。
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